左官職人になるには資格、学歴はあまり必要ではありません。
理由としては左官の仕事は高度な専門技術を必要とし、一人前になるにはおよそ10年かかると言われているからです。
そのため、左官職人になるには左官工事会社などの左官工事を営む企業に就職し、見習いとして技術を身に付けていくことが一般的です。左官を学ぶことのできる学校もあり、そういった場所で学んでからという選択肢もありますが、少し遠回りになってしまうかもしれません。
就職する上で一定の学歴を必要とする場合もありますが、やはり技術職なので左官という仕事を続けていく辛抱強さが大事になります。
⚪左官工事会社に就職
左官職人になるには、上にも書いてあるとおり左官職人に左官工事会社などに就職したり、弟子入りをすることが一般的です。
近年は、建築業界の景気が良いことや左官職人の人手不足、高齢化などがあるため求人をしている会社などは決して少なくはありません。
また、左官職人は技術職で学歴などを必要としないため就職や弟子入りをすることは難しくはないでしょう。
⚪左官に関する資格の種類
左官就職になるために資格は必要ないと書きましたが、左官に関する資格はあります。
左官に関する資格の中でも代表的な資格が「左官技能士」です。
「左官技能士」は厚生労働省が管轄している国家資格で、1級・２級・３級があります。級が上がるごとに必要とされる技術のレベルも高くなっていきます。1級の所得の条件はもちろん、最高難易度である「天井の施工」は実技での試験となるため高い技術が必要とされます。
「左官技能士」は左官職人の技術の高さをはかるための技能検定制度のひとつでもあるため、資格を取得することで一人前になり独立したときの自身の技術の証明になったり、給料が高くなることもあります。また、自信をもつことにもつながります。
⚪左官の求人傾向
左官を募集するのは中小企業や個人事業程度の事業所なども多くなっているため、民間の転職・求人サービスなどでも多くの求人掲載がされています。
また、最近では一般住宅などで使用される建築材料に自然素材を使用するケースが増え、ニーズが高まっているといったことが理由で左官の需要が高まっています。そのため左官の求人傾向は年々上がっているのが現状です。
⚪左官職人に向いている人
左官は技術職であり、専門的な知識や技術を必要とする仕事です。また、未経験の状態から始めるとなると左官職人のもとで見習いとして働いていくことになると思うので地味なことも粘り強く続けていくことのできる人が向いているかもしれません。しかし、左官職人になる！という明確な目標や、強い意志があれば上に書いたことに当てはまらない人でもできる仕事です。
⚪女性の左官職人
以前は左官職人というと男性の方がイメージしやすい仕事でしたが、最近では女性の左官職人も増えてきています。
よって女性の左官職人は珍しい存在ではなくなってきているのが現状です。その理由としては左官の仕事には体力、筋力などはもちろん大事ですがそういったことよりもスキルの高さが重要視されることが理由のひとつして考えられます。
もちろん人それぞれ得意なことは違いますから一概には言えませんが、女性の方には手先が器用な方が多く左官の仕事に向いている人も多いのかもしれません。
ですが。女性の結婚、出産などはこれからの課題になります。なので今よりも女性の左官職人さんが働きやすい職場が増えていくともっと女性の左官職人が増えていくかもしれません。
また、近年では工具の軽量化など様々な面が進んでいるので、女性の左官職人の活躍が期待されています。
⚪左官職人の働き方
左官の働き方は、データによると正社員の他に契約社員やアルバイトが多い傾向にあります。勤務時間は場所にもよりますが、８時～１７時の１日あたり８時間が一般的です。ですが、左官の仕事は天候に左右されやすいのでその時の状況によって勤務時間や休日も少し変わってくることもあるでしょう。
⚪左官の将来性
前述した通り、左官職人の人口が減少していることから就職のハードルはそこまで高くないのが現状です。また、左官職人の人口が減少しているため左官は色々な場所で必要とされます。なので左官の将来性は高いといえます。また、左官は技術職なので、一人前になって自分の力で仕事をこなせたときは強いやりがいを感じることもできます。
⚪まとめ
左官職人になるためには、たくさんの時間を必要とします。また技術的な仕事なので技術を身に付けるまでの辛抱強さも大切です。
ですが、左官の仕事の将来性は高く、学歴や年齢もあまり問わないことから就職や弟子入りのハードルは決して高くはありません。
近年では女性の左官職人も増えていることから、女性でも左官職人を目指すことは決して無理なことではありません。
左官は将来性バツグンの職業ですね！
